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文学・文豪ゆかりの地をめぐろう【別府温泉編】
文学・文豪ゆかりの地をめぐろう【別府温泉編】
名作の舞台となった温泉も少なくありません

なぜ文豪と温泉には深い関係があるのでしょうか。名作の舞台となった温泉も少なくありません。
静かで集中できる環境にあり、疲れたら温泉でリフレッシュできる温泉地は、執筆活動に最適なのかもしれませんね。また温泉には、居住地とは違う気候の温泉地へ行くことで心身に適度な刺激が与えられ、気候順化機能で心や身体の状態が整う「転地効果」もあると言われています。


大江戸温泉物語 別府清風の近くの文豪の足跡をご紹介します。

ぜひゆかりの地をめぐり、文豪の気持ちに思いをはせてみてはいかがでしょうか。

 

太宰治(だざい おさむ)について

青森県生まれの太宰治は、「斜陽」「人間失格」のような滅びの美を描く作品から「走れメロス」のような明るい人間賛歌の小説まで、幅広い作風が特徴です。

私生活では恋多き男性であり、最期は愛人と入水自殺をしました。一緒に熱海で遊んだ檀一雄を借金のカタに残して帰京したきり戻ってこず、井伏鱒二と東京で将棋を指していた「熱海事件」はあまりにも有名です。この事件は「走れメロス」を書くきっかけとなったとも言われています。

太宰治 ゆふいん 文学の森

ゆふいん 文学の森
ゆふいん文学の森
東京荻窪から大分の湯布院へと移築された「碧雲荘」

太宰治が1936年の11月から約7ヶ月間にわたって暮らした東京荻窪のアパート「碧雲荘」は、大分の湯布院へと移築され「ゆふいん文学の森」としてオープンしました。

2016年に取り壊すことが決まった碧雲荘を、元々湯布院で旅館を経営していた橋本律子さんが費用を全額負担して移築したものです。


2階の8畳間は太宰が人間失格の原型となる「HUMAN LOST」を執筆した場所。また太宰好きで有名なお笑い芸人の又吉直樹さんが、自費で東京の碧雲荘から運んだ庭の燈籠と桜の木も必見です!


探索後は1階のカフェスペースでゆっくり過ごしましょう。

 

ゆふいん文学の森
ゆふいん文学の森

*ゆふいん文学の森
営業時間:10:00~17:00
休館日:不定休
公式サイト:https://bungaku-mori.jp/

別府清風から車で約40分

野上弥生子について

1885(明治18)年に江戸から続く造り酒屋の長女として大分県臼杵に生まれました。15歳で単身上京し、同郷の野上豊一郎と結婚。

夏目漱石の門下生だった夫のすすめで、漱石の自宅にて行われる「木曜会」に参加し、漱石の指導を受けて作家デビューを果たします。以後、99歳で逝去するまで現役作家として多数の作品を発表し、1971(昭和46)年に文化勲章を受章しました。

野上弥生子文学記念館

野上弥生子文学記念館
生家である小手川酒造の隣に開館した野上弥生子文学記念館
野上弥生子文学記念館
約200点の貴重な資料を展示

「海神丸」「秀吉と利休」などの作者として名高い文学者、野上弥生子の偉業をたたえるため、1986(昭和61)年に生家である小手川酒造の隣に文学記念館を開館しました。


館内では少女時代の勉強部屋が復元されているほか、執筆時に使用していた弥生子の愛用品や夏目漱石から弥生子に宛てた手紙など、約200点の貴重な資料を展示しています。

*野上弥生子(のがみやえこ)文学記念館
営業時間:9:30~17:00
休館日:年中無休
入館料:大人(高校生以上)310円、小人(小・中学生)150円

別府清風から車で約60分

福澤諭吉について

一万円札の顔でおなじみの福澤諭吉は、幕末から明治中期の日本を代表する啓蒙思想家であり慶應義塾の創設者です。

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずと云えり」の書き出しで始まる「学問のすゝめ」は明治初期における人間の自由と平等、権利の尊さを説いて大ベストセラーとなり、17編まであわせて340万部が読まれたといわれています。

福澤諭吉旧居・福澤記念館

福澤記念館
(写真提供:福澤諭吉旧居・福澤記念館)
福澤記念館
福澤記念館(写真提供:福澤諭吉旧居・福澤記念館)

1835(天保5)年に福澤諭吉は大坂の中津藩蔵屋敷で下級武士の次男として生まれました。しかし1歳6ヶ月の時に父が亡くなり、母子ともに大分の中津に帰郷します。


最初に住んだ家は現存せず宅跡のみですが、その後に移り住んだ家は国指定史跡の「福澤諭吉旧居」として見学が可能です。

また隣の福澤記念館では、1階にある「視聴覚室」でビデオを観てから貴重な展示品の数々をみると、さらに理解が深まります。

 

福澤諭吉旧居
福澤諭吉旧居(写真提供:福澤諭吉旧居・福澤記念館)
福澤記念館
(写真提供:福澤諭吉旧居・福澤記念館)

*福澤諭吉旧居・福澤記念館
開館時間:9:00~17:00(最終入館受付は16:30まで)
休館日:12月31日、整備などの臨時休館あり
入館料:高校生以上400円、中学生以下200円

別府清風から車で約70分

文学・文豪ゆかりの地をめぐるときの楽しみ方をいくつかご紹介します。以下から気になる楽しみ方を探してみてください。

● 文豪のプロフィールを事前に知っておく

● 温泉にゆかりのある小説を持参して旅館で読書

● 小説に出てくる場所の聖地めぐり

 

文豪が人生でどのような時期にその温泉地を訪れていたのかは、プロフィールを知ることで理解できます。旅館で温泉にゆかりのある小説を読むと、温泉地の風景が描写されていて、見に行きたいと思えばすぐに出かけて見に行くのも簡単です。小説に出てくる場所を聖地として巡ると、小説の世界をよりリアルに感じられますよ。

 

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